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2007/05/09

30代論

「30にして発つ 40にして迷わず」と
世間では言われています。
30代までには自分の人生のゴールを設定して
40代にはゴールへ向け磐石に固めよ
というのがこの教訓の意味するところでしょう。

でも僕は もう少し人生をゆとりのあるものとして
捉えています。
前の教訓を引用するならば
「30にして迷い 40にして発つ」
という感じです。

30代は自分の可能性をとことん追求して
何事にも貪欲に生きようと思っています。
普通なら僕くらいの年になって
仕事を辞めて大学院へ進学するなどというのは
理解されにくいことだと思います。
でも僕にとっては働きながら学ぶよりも
自由な時間を獲得して思索をめぐらす方が
ためになると判断しました。
大学院は研究の場なので
学校に行って何かを学ぼうという気はなくて
大学院というリソースを自分の為に活用して
人生の糧にしたいと思っています。
特に たくさん本を読もうと思っています。
30代は 仕事よりも勉学を重視します。

40代になったならば
自分のやりたい事を実践するつもりです。
もし既存の組織では実現出来ないと判断した場合は
起業すると思います。
起業といってもネットベンチャーのように
ひとやま当てて成り上がる という意味ではありません。
僕はそのような上昇志向はとある会社に勤めた時に
捨ててしまいました。
そうではなくて 公共性の領域を民間で担うための
起業です。妥当な表現で言えばNPOが最も近いでしょう。
では「公共性とは何か」という事ですが
僕がやりたい内容で言えば
「文化・芸術の表現者と享受者のマッチング」
です。
一般的に文化における表現者の能力は顕在的なのに対して
享受者の能力は潜在的です。
よって 享受者の能力を顕在化させることと
表現者の活動を広く流通させることが
マッチングの重要なポイントになります。
僕は微力ながらも この「マッチング」のために
人生を費やそうと構想中なのです。

でも いきなり起業するのにはリスクが生じます。
なぜなら 資金と人脈が無いからです。
ですから30代後半は 起業のための準備期間として
資金と人脈を蓄えようと思っています。
(もちろん 今から蓄え始めますが。)

僕は人事の仕事をしていた時期があるので
よく知っていますが
一般的に20代半ばまでは新卒と同等に扱われて
異業種未経験あるいは総合職への採用に
広く門戸が開かれています。
それが30歳を境にして 新規正社員採用の門戸は
一気に狭くなります。フリーターにとっては
大きな壁となる時期です。
その一方で 転職市場は30代前半くらいまでは
同職種であれば異業種への転職も盛んです。
その転職市場も35歳というのがひとつの壁であり
35歳以上の転職というのは 
勝ち組以外には非常に厳しいのが現実です。

で 僕は大学院を卒業すると35歳になります。
ということは 在学時から戦略的に行動しないと
夢の実現はおろか ワーキング・プアになりかねません。
場合によっては2回生からは働きながら学ぶという道も
選択肢のひとつとして考えておかなければなりません。
転職市場については 今から常にアンテナを張って
目ぼしいものが見つかった場合は
行動に移すべきかもしれません。
もちろん 「目ぼしい」というのは
起業するにあたっての資金や人脈につながる
という意味です。

ならばなぜ20代から行動しないのか?と
疑問に思う人もいるかもしれません。
でも僕は10年間の社会人経験があってはじめて
ここまでたどり着く事が出来たと思っています。
では20代と30代では何が違うかと言うと
厚み が違います。
別の言い方をすれば 成果と挫折 です。
社会人経験を通じて 様々な成功や失敗
成果や挫折をたくさん経験してきた10年は
厚みがあり重いものだと自負しています。

そしてその厚みや重みを支えているのが
文化だと僕は思っています。
社会人というのは経済という合理的なものに
ややもすると巻かれがちな組織行動をとります。
でもそこで失敗や挫折を味わった人は
立ち止まって 経済でははかれない価値があることに
気付くのです。それが文化です。
そして最終的には 経済と文化という相反する二者を
いかに調和させて 新しい価値を創造するか
という考えに行き着くはずです。
このような考えは大学出てすぐの新入社員には
到底理解できないでしょう。
とある酒宴の席で ある教授が
「僕たちのやっている学問は年をとってから味が出て来る」
とおっしゃっていましたが
僕もわずかではありますが おっしゃっている意味が
わかっているつもりです。

というわけで 僕の人生はまだまだ流動的で
一波乱も二波乱もありそうですが
目指すべき道だけは見誤らないようにしたいと思います。

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